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泌尿器科:中津第一病院の診療科目

泌尿器科とは

泌尿器科は尿路(腎臓・尿管・膀胱・尿道)、男性性器(前立腺・陰茎・精巣)、副腎の疾患を診断し治療します。 排尿時に痛みがある、頻繁に尿がでる、尿に血が混じった時は、我慢せず早めに当科を受診してください。 また、前立腺がんは血液検査(PSA)・直腸診・超音波検査で早期発見が可能な疾患です。 自覚症状が無くても、50歳を過ぎたらお気軽に診察を受けてください。

当科の特色

当院の泌尿器科では、平成22年11月より、LRP(腹腔鏡下前立腺全摘除術)の保険診療が始まりました。LRPは従来の術式よりも、術後の回復が早い・出血が少ないなどの特徴があります。

また、平成3年に体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、平成20年12月より県内で2ヶ所目となるレーザーを用いた経尿道的尿路結石除去術(f‐TUL)を行っており、質の高い治療を提供して多数の手術実績を誇っています。
手術実績はコチラ→ http://www.nakatsu-daiichi.jp/outpatient/operation-results

病院の1階待合室 病院の1階待合室

主な対象疾患

前立腺肥大症

前立腺は男性だけにある臓器で、膀胱に接し尿道をとりまくように存在しています。 50歳を過ぎた頃から肥大し、膀胱の出口が圧迫され、尿の出や勢いが悪くなる疾患です。

◇症状

・排尿に時間がかかる ・残尿感がある ・頻尿 ・尿が出ない・出にくい

などといった症状があります。こうした状態を放っておくと、肥大が進んでしまい 腎不全などの病気を引き起こしてしまいますので、早めの受診をおすすめします。

前立腺がん

前立腺がんは中高年に多く見られる疾患です。 他の臓器のがんなどと比べ進行は遅いため、早期に発見すれば治癒率が高くなります。 しかし、初期状態における自覚症状はほとんどなく、発見が遅れることが多い傾向があります。

◇症状

・排尿に時間がかかる ・残尿感がある ・頻尿 ・尿が出ない・出にくい

などと言った症状があります。前立腺肥大症と似た症状ですが、症状がない方もおられます。 がんが進行すれば、他の臓器や、特に骨などに転移しやすいため、50歳を過ぎたら症状が無くて も定期的にPSA検査を受けてください。

膀胱腫瘍

膀胱腫瘍の多くは、悪性つまり膀胱がんになります。 膀胱がんは、50〜60歳で好発し、喫煙が大きな発症要因といわれています。

◇症状

・尿に血が混じっている ・排尿時に痛みがある ・頻尿

などの症状があります。尿に血が混じっているといっても、肉眼ではなく検査で調べないと確認できないこともありますので、 50歳を過ぎたら定期的に検査を受けてください。 また、健康診断などで尿潜血を指摘された方はぜひ精密検査を受けてください。

神経因性膀胱

排尿や蓄尿を行うためには、膀胱神経間の微妙な調節が必要です。 この神経が病気やけが(脳腫瘍・脳出血・脳梗塞・脊髄損傷・糖尿病など)をして 排尿の機能に障害が起こった状態を神経因性膀胱と呼びます。 当院では、在宅自己導尿の指導を行っています。

尿路結石症

尿路結石症とは尿に溶け込んでいる、カルシウム・リン酸・尿酸などの物質が何らかの原因で結晶となり、 有機物質も巻き込んで石のように固まってしまう疾患です。 結石の存在する部位により、腎臓結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石に分類されます。

◇症状

・背中や側腹部の疼痛 ・尿に血が混じっている ・尿が出ない などの症状があります。 尿に血が混じっているといっても、肉眼ではなく検査で調べないと確認できないこともあります。

骨盤臓器脱(POP)

骨盤底筋群というハンモック状の筋肉が骨盤内の臓器を落ちないように支えていますが、お産や、 加齢、肥満などの影響で、骨盤底筋群が損傷したり緩む事により骨盤臓器(子宮・直腸・膀胱・尿道)が 膣に向かって落ちてくる疾患です。

◇症状

・排尿障害(尿失禁・残尿感) ・排便困難・残便感 ・子宮の下垂

などの症状があります。 患者様が、尿が漏れることや臓器下垂などで日常に支障をきたしていると感じたら、診察にお見えになって下さい。

手術・検査について

LRP(腹腔鏡下前立腺全摘除術)

腹腔鏡下前立腺全摘除術は下腹部に5〜12mm程の穴を5つあけ、そこに細長いはさみや器具・カメラを通して手術を行います。

腹腔鏡下前立腺全摘除術の特徴

1.術後の回復が早い
従来の恥骨後式前立腺全摘除術いわゆる開腹手術では、おへその下方を15cmほど切開しなければなりませんでしたが、腹腔鏡下前立腺全摘除術では、5〜12mmの小さな傷のため、術後の痛みが少なく、早期離床することができます。

2.出血が少ない
腹腔鏡により細部までの視野が確保できるので、細かな手術操作を行えます。そのため術中出血量は、従来の術式と比べ少ないことが多いです。

3.尿道カテーテルが早く抜ける
開腹手術では、約1週間ほどで尿道カテーテル(尿を排泄する際に傷口に感染しないようにいれる細い管)が抜けますが、腹腔鏡下前立腺全摘除術では膀胱と尿道を細部まで縫合できるため、開腹手術よりも早く抜くことができます。

>>LRP(腹腔鏡下前立腺全摘除術)の動画はこちら

LPN(腹腔鏡下腎部分切除術)

近年、CT検査や超音波検査の普及により、直径4cm以下の腎腫瘍が発見される割合が増加しています。 そのため、腫瘍の位置にもよりますが腫瘍部だけを切除する腹腔鏡下腎部分切除術が可能となります。

◇腹腔鏡下腎部分切除術の特徴

1.術後の回復が早い
従来の開腹手術に比べ、腹腔鏡で行っているため術後の傷口が小さく、疼痛の軽減となり、早く離床できます。

2.腎機能の温存
腫瘍以外の正常な腎組織を残す為、腎機能の保持となり、慢性腎不全の発生頻度が少なく、予後も良好です。

◇手術の方法

腹腔鏡下腎部分切除術は、下腹部に4〜5ヶ所、5mm〜12mm程小さく切開して穴をあけ、筒状の器械を入れます。 そこからカメラと手術器具を挿入して炭酸ガスでお腹をふくらませ、手術を行います。 腎臓へつながる動脈を確保した後、一時的に血液の流れを遮断します。尿管カテーテルから、フローズン状にした生理食塩水を入れ、 腎を冷やしながら切除していきます。出血点を止血し、尿路の開放があればその部分を縫合した後、腎の切除面を縫合します。 腎動脈の血流を再開し、腎からの出血の有無を確認します。ドレーンという排液管を創内に置き、創を閉鎖して手術が終わります。

>>LPN(腹腔鏡下腎部分切除術)の動画はこちら

ESWL(体外衝撃波破砕術)

ESWLとは、体外からの衝撃波で体内の結石を破砕する治療法です。腎臓および尿管の結石が治療の対象となります。身体に傷をつけることなく治療ができます。結石の大きさや場所によっては、ご希望に応じて外来治療も可能です。1回の治療に30分ほどの時間を必要とします。結石の大きさや硬さによっては、1回の破砕で治療が終了しないこともあり、数回の破砕を要することがあります。同じ結石に対して、数回のESWLを施行しても、破砕術に対する費用は初回分のみです。

◇治療後

血尿がでますが、1〜2日で消失することがほとんどです。血尿・発熱・疼痛が強い場合は入院が必要となります。腎臓の結石の場合、ごくまれに腎臓を覆ってる皮膜の下に出血する(腎皮膜下出血)ことがあり入院を要する場合があります。

>>体外衝撃波破砕術1の動画はこちら>>体外衝撃波破砕術2の動画はこちら

TUL(経尿道的尿路結石除去術)

TULは、ESWLでは砕けない尿管の下の方にある結石を細径尿管鏡という細い内視鏡を用いて、尿管口から尿管・腎盂と進め、結石を確認した後、破石装置によって結石を破砕する治療法です。当院では、リソクラスト(圧擦空気)やレーザーを用いる事により、尿管のみならず腎盂の結石も破砕できます。直接視野に入れた治療を行うことで、より確実に治療効果を得ることができます。 下半身麻酔やステント留置(尿路確保のためのカテーテル)を行うため、4〜5日間程の入院が必要となります。

>>レーザーを用いた経尿道的尿路結石除去術の動画はこちら

PNL(経皮的尿路結石除去術)

サンゴ状結石と呼ばれる大きな腎結石の場合、ESWLだけでは難しく、排石されるまでにはかなりの時間がかかります。そこで有効な治療法として、PNLが用いられます。PNLは背部に約1cmほどの穴をあけ、ここから内視鏡を挿入し破石装置を用いて結石を破石する治療法です。全身麻酔が必要となります。

TUR−P(経尿道的前立腺切除術)

TUR−Pは尿道から、細いカメラ(内視鏡)を挿入し、内視鏡で見ながら、肥大した前立腺を切除します。手術により前立腺肥大症を改善し、尿の勢いを回復させる効果や、切除した前立腺を組織検査に提出し、前立腺がんの有無などを確認できます。手術時間は前立腺の大きさによりますが、約1時間ほどで終了します。麻酔は、通常腰推麻酔で行われます。

◇手術後

2〜5日ほど傷口を安静に保つため尿道にカテーテル(管)を留置しますが、手術翌日からは自由に動け、食事や入浴も可能です。入院は2〜3週間程度です。

>>TUR-P(経尿道的前立腺切除術)の動画はこちら

TUR−BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)

TUR−BTは尿道から、細いカメラ(内視鏡)を挿入し、内視鏡で見ながら、腫瘍を切除します。手術により膀胱腫瘍を治療すると共に、がんの種類や進行度などをより詳しく調べることができます。手術時間は膀胱腫瘍の大きさによりますが、1時間〜2時間ほどで終了します。麻酔は、通常腰推麻酔で行われます。

◇手術後

1日〜3日ほど傷口を安静に保つため尿道のカテーテル(管)を留置します。カテーテル(管)を抜いて血尿や発熱がなければ1〜2週間で退院可能となります。

>>TUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)の動画はこちら

LSC(腹腔鏡下仙骨 膣固定術)

LSC(Laparoscopic Sacral Colpopexy)は、子宮、膀胱、直腸の骨盤臓器脱に対する最も新しい治療法です。2016年4月より、泌尿器科領域で「腹腔鏡下仙骨 膣固定術」として健康保険の適応となりました。経腹腔的に前後膣壁にメッシュを固定し膣を引き上げて仙骨に固定します。おなかに12㎜程度の穴を4ヵ所開け、そこから内視鏡や機械を使用し手術をします。手術時間は3~4時間程度(麻酔を含めて4~5時間)かかり、全身麻酔で行われます。

◇手術後

術後の処置は特になく、入院期間はおよそ8~10日程度です。

>>LSC(腹腔鏡下仙骨 膣固定術)の動画はこちら

TVM(膀胱脱手術)

当院では、膣の壁の下にメッシュ(ポリプロピレン繊維を網目状に編んだ、非吸収性の網状シート)を挿入し、下垂した膀胱や子宮を大きく包み込み脱出しないようにします。麻酔は腰椎麻酔となります。手術時間はおおよそ2時間、入院期間は7〜10日となります。

>>TVM(膀胱脱手術) の動画はこちら

検査について

PSA検査

PSA(前立腺特異抗原)を血液検査で調べます。

直腸診

肛門から直腸に指を入れて前立腺の大きさや形、硬さを調べます。

超音波検査

超音波を使って腹部や背部より前立腺・腎臓・膀胱などの状態を詳しく調べます。

前立腺生検

前立腺にがんが存在するかどうかを調べるために行います。肛門から小さな検査器具を入れ、前立腺に針を刺して組織を少量採り、がん細胞の有無を調べます。当院では、二泊三日の入院が必要となります。

泌尿器科 セカンドオピニオン外来のご案内

セカンドオピニオン外来は、現在他の医療機関に入院または通院されている患者さんを対象に、当院の専門医がかかりつけの医師からの情報をもとに、診断内容や診療方針等に関してご意見、ご助言を行うことを目的とする外来です。セカンドオピニオン外来は検査や治療を目的とするものではありませんので、かかりつけの医師よりの情報提供書が必要です。

受付、ご相談のながれ

1.かかりつけの医療機関に中津第一病院のセカンドオピニオン外来受診の希望を申し出ます。

2.かかりつけの医療機関より診療情報提供書(紹介状)、検査資料を受取ります。

3.中津第一病院へお電話にてセカンドオピニオン外来の申し込みをします。

4.予約日時を調整します。決定後通知し、ご来院後申込用紙に必要事項を記入して頂きます。

5.診療情報提供書(紹介状)、検査資料をご持参のうえ、初診受付を行います。

6.ご相談後、会計窓口にて精算を行います。

7.ご相談後、会計窓口にて精算を行います。

8.ご相談結果は、文書にて患者さん、主治医へ報告書をご送付いたします。

セカンドオピニオン対象となる方

ご相談は原則患者さん本人となります。事情により患者さん本人がご来院できない場合は、ご家族も対象とします。ご家族のみの場合は、患者さん本人の同意書が必要となります。患者さんが18歳未満の場合には、健康保険証等続柄を確認できる書類をお持ちください。

ご用意いただく資料

・診療情報提供書 (現在の医療機関よりの紹介状および診療内容が記載されたものです。)

・検査資料 (検査記録、レントゲンフィルム等の資料です。)

・同意書 (ご家族のみでご来院の場合は、患者さん本人の同意書が必要です。)

セカンドオピニオン外来の実施日時

セカンドオピニオン外来は完全予約制です。水曜日午後の実施を予定しております。 ※変更となる場合もございます。

セカンドオピニオン外来の費用

セカンドオピニオンは自由診療となります。(健康保険対象外)
1回の相談料5,000円です。

セカンドオピニオンをお受けできない場合

・現在の医療機関についての苦情
・医療過誤および裁判係争に関しての相談
・診療費についての相談
・泌尿器科以外のご相談
・死亡した患者さんを対象とした相談
・現在かかりつけの医師が了承していない場合
・当院指定の必要資料をお持ちでない場合
・予約外の場合

セカンドオピニオン外来担当医

泌尿器科部長 牟田口 和昭 (がん治療認定医#07201118)